母乳・乳房について 〜 乳房の管理と変化(妊産婦対象)

妊 娠 期

妊娠すると黄体ホルモンが一時上昇する。わずかに体温が上昇(37゜C)してる感じる、いつも眠気がある様に感じるのがそれである。しかし、3〜4か月目には平熱になる。


人によっては乳房が敏感になり乳頭に触れると、痛みがある者もいるが、まだ乳汁が多く出ることはない。少量ずつしみ出ることはある。これはプロラクチンというホルモンの影響なので、心配には及ばない。



乳房が少しずつ大きくなるのは、妊娠によるホルモンの影響で、この時期の手当てとしては、入浴時に良く洗う。スキンケアをする。乳房体操などがある。いずれにしても、やりすぎてはならない。

担当:柳澤 かおる 

授 乳 期
分娩により胎盤が娩出すると、乳房から乳汁(母乳)の分泌が始まる。
面白いことに、母親のホルモン(催乳ホルモン)が2時間かけて急速に分泌されるし、新生児のカテコールアミンも生後30分をピークに分泌されていることがわかっている。
カテコールアミンは新生児の五感を研ぎ澄まさせる。
そして活発な分泌が行われるのであるが、それには授乳をしていることが必要である。
夜間は授乳を休んだ方が言いという考えもあるが、4時間ぐらいあくと乳質も変わってくるということも分かっている。
夜の授乳は添い寝していてできるので、リラックスして飲ませてあげた方がいいと思われる。
   

卒 乳 期
2002年4月からの母子手帳には、母乳を止めることを「断乳」というとし、何歳で止めさせなくてはならないという表記はなくなった。
私は、授乳は母と児に何らの問題がなければ初期のように、何歳になってもいいと思っている。
乳汁も良く出るので、安心して続けられる。ただ、産直後のように硬く張った乳房でなく、やわらかく、新生児が飲んでいたときにツーンとなる程度になるのがよい。
次のような状態になる。
1歳半を過ぎると …乳児は昼間は遊びに夢中になるので、回数は減るが寝る前や夜間は必ず飲む。
1〜2歳の間 …急に止めるとパンパンに張ることがあるので、1.水分、高カロリー食を控える。2.圧抜きをする。(出し過ぎないように)3.冷湿布をする。4.場合においては漢方を飲む。
2〜3歳くらい …急に止めるのと違い、パンパンに張って苦しいということはなく、あまり張らずに止まっていくので楽。   

身体の変化
カチンカチンの乳房の場合は、背部の筋肉の流れを良くすることが大切で、肩甲骨の周辺、背部、体側部のマッサージをすると、かなり柔らかくなります。乳房への直接の強いマッサージはできるだけ避けた方が良い。

下肢が冷えている人は入浴するか足浴をすることで、血行を改善させると乳頭のトラブルから解放されることもある。常に身体を冷やさない工夫をすること。

指圧やイトオテルミーなどの温灸療法で身体を整えることで、乳房が改善されることもある。乳房に対しては、必ず専門家の指導のもとに行うこと。   

エモーショナル・サポート
乳房管理、サポートのもっとも大切なことは、励ましたり、やさしい言葉をかけるなどのエモーションサポートだと思われる。
いろいろな理由で、はじめから母乳オンリーでの育児ができなかった場合、混合での育児法も適切な指導をすることが大切である。
母乳になることを目指して、哺乳量の加減、ヌーク乳首の使用、哺護器の使用、その他の支援をしてあげること。(下顎を充分に動かして飲むので、母乳に移行しやすい)

専門的立場から母乳育児を妨げるマイナス助言をしない。
専門家による1・3・6か月の健診時のマイナス助言。
専門家による歯科検診時のマイナス助言。
家族や友人(の関係者)は、訪問時のマイナス助言や体験。
将来に対する不安、また聞きなどの確証のない話。

母乳育児の現状を認識しよう。
退院後1か月位まで母乳率はたかいのに、その後じょじょに低くなっていくのである。
最低でも6か月、1年とつづくのであるから、長いスパンで取り組んでいかなければならない。訪問者にたいして理解を得ることと、信頼できる指導者(医師、保健師、助産師、看護師など)を調べておくことが大切である。
 

   
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